この記事では無料で学習できるプログラミングサイト15選の紹介・比較をしています。レッスンの受講形式、学習できる言語、無料で利用できる範囲などについてまとめています。
プログラミング無料学習 15サイト比較表
プログラミング無料学習15サイトの比較表を作成しました。
完全無料の学習サイトは?
大抵の学習サイトは一部レッスンのみが無料で、無制限での利用は有料会員になる必要があります。料金は月々1,000-1,500円程度が一般的です。
完全無料で全てのコースが利用できる学習サイトはCODEPREP(コードプレップ)、freeCodeCamp(フリーコードキャンプ)、CS50などがあります。以下でそれぞれの特徴を説明していきます。
無料サイト15選
プログラミングというと、パソコンの設定やソフトのインストールが必要で難しいイメージがあります。ただし以下で紹介する学習サイトはブラウザ上で簡単にコードを書いて練習ができ、ソフトのインストールなどなく、いますぐ開始することができます。
Progate
Progate(プロゲート)は最も有名なプログラミング学習サイトのひとつです。まずイラストを使ったスライドを使って学習し、その後すぐに練習問題をするという流れです。
例えば「HTML & CSS」コースでは、実際にWEBページを作りながら学ぶことができ、とても実践的です。練習問題では自分が書いたコードを即座にプレビューできます。
スライド形式での学習は、分からなければ該当ページをすぐに探して簡単に復習ができるので便利です。
プログラミング練習はブラウザ上での操作のため、パソコンでの設定やインストールなど難しい環境構築は不要です。また、プロゲートではスマホアプリを使ってゲーム感覚で楽しく学習もできます。
無料でできるレッスンはかなり限定的ですが、自分がプログラミングに向いているか、続けられそうか確認するのに活用できます。本格的に学ぶ場合、有料プランの利用がいいでしょう。月1,000円ほどなので、大きな負担なく学習できます。
ドットインストール
ドットインストールは、3分動画で気軽にプログラミングを学習できるサイトです。無料でできるのは74レッスン、有料プランでは全531のレッスン(7,100本のプレミアム動画)を学習可能です。
動画のレッスンでは講師が喋りながら解説しているので、オンライン授業を受けているような感じです。プロゲートのスライド学習も分かりやすかったですが、ドットインストールでは授業を受けている感覚で、視覚的にも楽しめました。
プログラミング練習はブラウザ上で実施できます。コードを入力し即座に結果が確認できるようになっています。有料プランのみですが、現役エンジニアに質問が可能なのは大きな魅力です。
ドットインストールでは、HTMLやJavascript、PHP、Pythonといった言語のほか、グラフを描けるGoogle Chartsのレッスンであったり、iOSでおみくじアプリを作るレッスンなどがあります。
オンライン授業のような感じで学習したい場合、ドットインストールは非常にオススメです。
CODEPREP(コードプレップ)
コードプレップは、1冊10分から手軽に学習できるプログラミングサイトです。ブックと呼ばれる各教材を選択し、穴埋め形式で練習問題を解いていくことが可能です。
動画での説明はなく、文章と実践練習での学習の進め方です。穴埋め形式なので初心者でも取り組みやすいです。
コードプレップのブックには、例えばHTMLとCSSで作る「トグルスイッチ」や「ローディングアニメーション」のレッスンなどが用意されており、非常に実践的です。
その他、ディスカッションボードを利用してユーザー同士で学び合う事ができます。また、すべてのブックは無料であることが大きな魅力です。
完全無料で学習したい、練習問題をどんどんこなしたい場合にオススメです。
paiza(パイザ)ラーニング
paiza(パイザ)はITエンジニア向け国内最大の転職・就職・学習プラットフォームです。「パイザラーニング」という学習コンテンツでは、1本約3分のレッスン動画と演習問題を解きながら学習することができます。
パイザは転職・就職プラットフォームということもあり、開発現場で役立つスキルが学習できるとされています。
ドットインストールと同じく、動画を見て練習問題を解いていく流れなので、飽きずに学習しやすいと感じました。また、ナレーションはプロの声優さんが担当していてとても聞きやすいですね。
パイザラーニングを無料で利用できるのは81本の動画です。本格的に利用するのであれば有料プランが必要となります。料金は1ヶ月プランの場合、月々1,078円、12か月プランだと1ヶ月あたり600円です。
有料プランに加入することでエンジニアに質問が可能となります。パイザの学習コンテンツは就職直結のカリキュラムという点に魅力を感じますね。
Schoo(スクー)
Schoo(スクー)は講師による生放送の授業で学習できるプラットフォームです。授業は双方向のライブ形式となっており、講師へ直接質問が可能です。
利用に関するデメリットですが、生放送のため時間の都合を合わせる必要があります。ただし、他のユーザーと参加するため学習のモチベーションアップになります。これは他の学習サイトでは中々味わうことの出来ないものですね。
生放送は録画公開もされており、有料会員になることで利用可能となります。有料会員は月々980円です。録画授業の受講や、アプリで録画授業のダウンロードまでできます。
授業はPythonやPHPといったプログラミング言語以外にも、ExcelやGoogle App Script、グラフィックデザイン、そしてビジネススキル、キャリアについてなど様々なジャンルがあります。
実際の授業を受けてみると、他のユーザーからの質問があるためより理解が深まります。講師によるオンライン授業は理解が進み、そしてモチベーションが高まりますね。
Schoo(スクー)は無料でオンライン授業を受けたい人にはオススメです。また、一人で学習するにあたり、モチベーションを保つのが難しい場合などに使ってみてもいいと思います。プログラミング以外の授業が様々用意されているのも大きな魅力です。
プロゲートやドットスクールなどの学習サイトと併用するのがオススメです。
Codeacademy(コードアカデミー)
世界的にも評価のあるプログラミング学習サイトがCodeacademy(コードアカデミー)です。
学習コースはかなり充実しています。基本的なHTML、CSS、JavaScriptからPython、PHPなど、そして人工知能 (AI)に関する学習まで提供されています。学習の仕方としてはプロゲートなどのように、コードを書きながら進めていく方式です。
実際の進め方ですが、サイトにログインし、まず自分が学びたい科目を選択することでオススメなコースが表示されます。例えば人工知能に関するレッスンを選択すると、Python、確率、線形代数、統計、matplotlib、pandasなどを学べるスキルパスが表示されます。ここには9つのユニット、35のレッスンが1つのスキルパスとなっており、データリテラシーの原則から、Pythonでのデータ分析、数学と統計についてまとめて学習することになります。
このスキルパスでは機械学習または AI エンジニアとして活動を始めるために必要なコーディング、データサイエンス、数学を全て学習することができ、非常に具体的で実践的な内容となっています。
特に初心者の場合、何かプロジェクトを作成したい場合でも具体的にどこから手をつければいいか分からない、必要な知識・スキルが分からないといったこともあります。コードアカデミーではこういったスキルパスを利用することで、実践的なスキル習得を目標として学習を進めていくことが可能です。また、それぞれの科目には目安となる完了時間があるのも便利です。
コードアカデミーのデメリットですが、サイトは全て英語表記であり、日本語対応していない点です。とはいえプログラミングをする際、ある程度の英語力があると有利です。
プログラミングのコードは英語が基本となっており、多少の英語力があることでコードを直感的に理解できます。また、プログラミングにおいて最新の情報を手に入れる場合やエラーを解決するためにネットで調べる際なども、英語で海外情報を調べると有利になります。
コードアカデミーで学習することで、ある程度の英語力も鍛えられます。難しく考えずに、とりあえず翻訳しながら使ってみてもOKです。
無料で利用できるのは一部の基本レッスンのみです。有料会員は月々11.99ドル〜。コードアカデミーのレッスンはかなり充実しているのでその価値はあると思います。
AIに関する学習に興味がある人にもオススメです。
CodeCombat(コードコンバット)
ゲーム感覚で楽しく学習したいならCodeCombat(コードコンバット)がオススメです。
コードコンバットは世界190カ国以上で活用され、2000万人のユーザー、14万人の教育者から支持を得ていて、ゲームを通してプログラミング学習できるサイトです。生徒はRPGゲーム内で実際にコードを書きながらプレイしていくので、楽しく学習ができます。
コードコンバットは英語学習、プログラミング学習を兼ねているのですが、日本語でプレイすることも可能です。特にプログラミング未経験者や、子供に向いている学習サイトです。
対応しているプログラミング言語は、Python、JavaScript、C++、Java、Luaです。
楽しく学習したい人、プログラミングやりたいけど挫折しそうだなと思う人は、まずはコードコンバットをプレイしてみてはいかがでしょうか。
Progra!(プログラ)
Progra!は世界中のプログラミング教育の現場で使われている、MIT(米マサチューセッツ工科大学)が開発したプログラミング学習言語「Scratch」を学習できるサイトです。主に小・中学生向けとして、生徒が動画を見ながらゲームや作品作りを行う、自習形式の学習サイトです。
ブラウザから簡単に利用でき、マウス操作だけでも扱えること、ゲームなどの作品作りを通じて楽しみながら学習できるのがポイントです。そのため、プログラミング学習の導入としてオススメできます。
無料で利用できるのは入門レッスンの一部のみです。基本的には教育向けということで有料版の料金は1教室あたり月々2,980円(税別)です。個人でも利用できますが、他の学習サイトと比べ料金が高いのがデメリットです。
Scratchは子供向けのプログラミング言語ということで、簡単にマウス操作でゲームなどの制作が可能となっています。楽しくプログラミングを学習できるので、子供以外にもプログラミング未経験者に導入としてオススメします。
Udemy(ユーデミー)
Udemy(ユーデミー)はアメリカ発祥、世界最大のオンライン教育プラットフォームです。ユーデミーは動画コンテンツを使った学習方法なのですが、好みの動画を買い切り型として購入する方式です。
学習できるのはHTML、CSS、Python、JavaScript、そしてAmazonAWSやExcel、機械学習など様々なコースがあります。
無料で利用できるのはごく一部の無料コース・チュートリアルです。日本語のコースはさらに限られています。
20万以上のオンラインコースが用意されており、またユーデミーでは頻繁にセールが実施されているため、クオリティの高い教材を比較的安価に購入が可能です。
ユーデミーは、具体的に学習したいコースがある場合、そしてスクールで毎月の費用までは払いたくない人、クオリティの高い動画教材を求める人に向いています。
Udacity
UdacityはPythonプログラミング、機械学習、統計、人工知能、製品デザインなどを学習できる動画&演習問題形式の学習サイトです。
プログラミング初心者から上級者までを対象としており、レベルの高いコースを受講することができます。GoogleやAmazonなどの企業が講座を提供しており、最先端のIT技術を学びたい、質の高い講座を見てみたいという人にオススメします。
Webサイト自体は英語表記で、日本語に対応していません。ただし、日本語字幕に対応しているレッスンもあります。
レッスンは無料で利用できるコースが複数用意されており、ユーデミーよりも数は多いです。
Youtube
完全無料でプログラムを学習できるのがYoutube動画です。Youtubeには様々なチャンネルでプログラミング関連の学習動画が公開されています。
特に全くの未経験でプログラミングを始める人向けに、分かりやすく解説しているチャンネルも多くあります。また、プログラミング学習をしている中で発生した疑問点やエラーを解決するために、Youtubeで検索して調べてみてもいいでしょう。海外の動画まで調べることができれば、さらに幅は広がります。
Youtube学習のデメリットとしては、実際に手を動かしてコードを書くという練習ができないという点です。そのため、上記で紹介したような実際にコードを書いて学習できるサイトと併用して学習していくのがオススメです。
freeCodeCamp(フリーコードキャンプ)
freeCodeCamp(フリーコードキャンプ)は世界中の人々が集まって一緒にプログラミングを学習するコミュニティです。チュートリアルでの説明と、ブラウザ上に実際にコードを書いていくことで学習していく形式です。
freeCodeCampは完全無料です。2014年にアメリカで始まったfreeCodeCampですが、現在では日本語に対応しています。ただし、日本語対応していないレッスンもあります。
学習できる言語としてはHTML、CSS、JavaScript、Bootstrap、React、Node.js、MongoDB、そしてPython を使用するデータ分析、機械学習などです。
また、freeCodeCampにはフォーラムがあり、ユーザー同士で質問し合うことが可能です。
演習問題とともに学習できること、フォーラムで質問できること、そして完全無料で様々なコースを受講できることから、freeCodeCampは非常にオススメな学習サイトです。
プログラミング単語帳
英単語みたいにプログラミングを学習できるアプリが「プログラミング単語帳」です。このアプリではHTML、CSS、JavaScript、PHPなどのプログラム言語が単語帳となっており、英単語を覚えるようにプログラミングを学べます。
それぞれの単語にはサンプルコードと実行例が収録されているので単に暗記するというわけではなく、しっかり意味を把握し学習ができます。
アプリで気軽に使え、英単語のように繰り返し学習できるため、オススメです。
また、プログラミング単語辞典機能があり、分からない言葉を検索することができるので便利です。
無料で利用できるのはHTML、CSSなどで、JavaScript、PHP、Rubyはプレミアム会員機能(3,000円)となっています。また、今のところiOSのみに対応しています。
CodeLesson(コードレッスン)
コードレッスンはスライド学習、コーディング問題を解いていく形式の学習サイトです。通常のレッスン以外にもクイズ道場というのがあり、クイズ問題の受講が可能となっています。
コードレッスンの特徴としては、AIチャットにて質問ができる点です。無料版では各コースのお試しレッスンが受講でき、AIチャットへの質問は1日3回まで可能です。有料版では全レッスン、そしてAIチャットが無制限です。料金は月々2,980円と、他の学習サイトと比べ少しお高めです。
CS50
CS50は米ハーバード大が公開するコンピュータサイエンス入門講座で、学習形式は動画およびノートです。日本語化がされており、動画は日本語字幕付きで学習することができます。
CS50ではコンピュータサイエンスの基礎、アルゴリズムなどについて学習ができます。プログラム言語としてはHTML、CSS、JavaScript、Pythonなどです。
プログラミング経験の有無にかかわらず経験者と未経験者を学習対象としており、とてもフレンドリーな動画講座となっています。各動画は2時間前後と長いのですが、プログラミングの概念を学習するのに最適です。初心者でも分かりやすく、ハーバード大のハイレベルな講座を受講できるのは大きな魅力です。
CS50は完全無料で利用ができます。
いずれも無料サイトなので、自分に合ったものをいくつか試してみればOKです。無料サイトで理解できなければ、Youtubeなどで動画を見てみる、その後もう一回サイトでチャレンジと繰り返し学習を進めましょう。
毎日コツコツやれば1〜3ヶ月後には基礎が理解できるようになってきます。そこまで来ればあとは実際にサイトを作ってみるなど、実践してみましょう。どんどんとプログラミングが楽しくなってきます。
コメント