この記事では、世界の治安ランキング2024年最新版を紹介しています。世界各国の治安情報、そして都市別の治安についても紹介していきます。各国の犯罪レベルだけではなく、過去3年間の犯罪増加、強盗に襲われる心配、日中・夜間の一人歩きの安全性などが確認できます。
その他のランキングについても紹介しています。
世界平和指数ランキング
まずは、経済平和研究所(IEP)が発表する世界平和指数ランキングを紹介します。
世界平和指数(GPI)は世界各国の平和度合いを数値化したものです。世界人口の99.7%をカバーしており、163カ国の平和指数をランキング形式にしています。
23の定性的および定量的指標を使用して計算され、社会の安全と安心のレベル、進行中の国内および国際紛争のレベル、そして軍事化のレベルといった3つの領域にわたる平和状態を測定しています。
IEPによれば、2009年から2020年にかけて126カ国が積極的平和を改善したにもかかわらず、2023年では世界の平和の平均レベルは9年連続で悪化し、84カ国が改善、79カ国が悪化を記録していることが明らかになっています。
1〜5のスコアで評価されており、数値が低い方が平和ということになります。
• 世界の紛争による死者数は96%増の23万8000人
• 新たなデータによると、エチオピアの紛争による死亡者数はウクライナを上回り、シリア戦争時の世界的ピークを超えた。
• エチオピア、ミャンマー、ウクライナ、イスラエル、南アフリカを含む79カ国で紛争が増加した。
• 暴力による世界経済への影響は17%(1兆ドル)増加し、2022年には17.5兆ドルに達し、これは世界GDPの13%に相当する。
•中国による台湾封鎖は、世界の経済生産高が2.7兆ドル減少し、2008年の世界金融危機による損失のほぼ2倍になると推定されている。
• ウクライナ紛争にもかかわらず、92カ国が軍事支出を改善し、110カ国が軍事要員を削減した。
• 紛争はさらに国際化しており、現在では91か国が何らかの形で対外紛争に巻き込まれており、2008年の58か国から増加している。
世界の治安・都市別の治安ランキング
ここでは世界各国・都市別の治安ランキングを紹介します。上記で紹介したのは世界の平和指数でしたが、ここではよりリアルな現地の治安情報となります。
Numbeoという世界最大の生活に関わるデータベースから、統計データを説明していきます。NumbeoのデータはWebサイトの訪問者によって実施されたアンケートから得られています。そのため特定の場所の犯罪状況を理解するのに役立ち、現地に滞在する人からのリアルな状況を知ることができます。
データベースは単に国別だけではなく、都市別でも数値化されています。都市によって治安は大きく異なり、特定の地域へ訪問する際は要チェックです。
国別では146カ国、都市別では333の地域がランキング化されています。
またランキングだけではなく、その国の詳しい治安情報についてもデータベース化されています。基本的な犯罪レベルから車の盗難リスク、器物損壊や窃盗などの物品犯罪、日中・夜間の一人歩きの安全性についても数値化されています。以下で紹介しています。
国別の安全指数 2024年データ
以下、国別の安全指数 2024年データです。安全指数が高いほど犯罪が少ないということになります。
都市別の安全指数 2024年データ
333の都市についてランキング化されています。
各国の治安 内訳
ここでは海外旅行やデジタルノマドに人気のいくつかの国について、詳しい治安情報をリスト化しています。基本的な犯罪レベルのほか、過去3年間の犯罪増加、強盗に襲われる心配、日中・夜間の一人歩きの安全性などが確認できます。
それぞれの項目は0から100で数値化されています。数値が0に近いほど安全、40〜50前後であれば中程度、60を超えると犯罪のリスクは高いということになります。例えば日本のように犯罪レベルが18.85あれば、犯罪リスクは非常に低いと言えます。
ただし、日中・夜間の一人歩きの安全については、数値が高いほど安全ということになります。
上記は国別の数値です。都市別でも治安は大きく異なるため、特定の都市を確認したい場合はリンクを参照ください。
例えばイタリアですが国全体の犯罪レベルは49.75と中程度です。都市別で見るとフィレンツェの犯罪レベルが39.91なのに対し、ナポリでは犯罪レベルが69.05とかなり高く、都市によって治安の差があることが分かります。
外務省データ
外務省の海外安全ホームページでは、各国の危険情報や新着情報などを確認することができます。様々な情報が公開されているため、海外旅行や長期滞在などする場合、事前に必ずチェックしておきましょう。
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