この記事では海外旅行保険として最も有名な会社の一つであるセーフティウイング(Safety Wing)について徹底解説していきます。
これから海外へ短期・長期滞在する人、海外デジタルノマド、そして世界中を旅する人向けにオススメする旅行保険がセーフティウイングです。特に保険料を節約したい人にオススメなプランが用意されています。
セーフティウイングは海外にて運営されている保険会社です。申込のためのホームページも全て英語表記のため、保険料やカバーされる内容について少しわかりにくい部分があるかもしれません。
この記事では年齢別の保険料、補償内容、そしてよくある質問と回答を日本語で解説しているため、セーフティウイングの全てを知ることができます。
従来の日本の海外保険会社では、出発後に加入できない、期間の延長ができない、保険料が高額すぎるなどのデメリットがあります。保険料を節約し、海外を存分に楽しむのであればセーフティウイングのような海外ノマド保険を強くオススメします。
記事内容は2024年最新情報です。
セーフティウイングとは?
セーフティウイングは2017年に設立されたスタートアップ企業で、カリフォルニアが拠点です。海外デジタルノマド、海外リモートワーカーを主な対象としており、コストパフォーマンスに優れる保険プランを用意しています。
保険料は4週間あたり56.26ドル(約8,400円)と、従来の日本の海外旅行保険と比べ圧倒的な安さです。他にも様々な海外ノマド保険会社は存在しているのですが、保険料が高額であったり、価格は安いけど補償内容が不十分だったりします。
セーフティウイングは価格と補償内容のバランスが非常に優れており、2024年現在、世界中でも特に人気の海外ノマド保険会社です。
セーフティウイングはどんな人向け?
・海外デジタルノマド民
・すでに海外に滞在している
・複数の国へ訪問する、世界一周旅をする
・高額な保険料を払いたくない
セーフティウイングは上記のような人向けの保険です。保険料が従来の旅行保険よりも格段に安いことから、長期間の滞在、デジタルノマドをスタートする人には必須とも言える保険です。
また、セーフティウイングはすでに海外にいる場合でも現地から加入が可能です。従来の旅行保険では日本出発前に申し込み・加入しなければいけないのですが、セーフティウイングであれば日本出発後でも問題ありません。そして保険期間の延長が可能であり、複数国を旅する場合でも有効です。
また、最低5日間から加入ができるため、短期滞在の場合でも使える保険です。
セーフティウイングのプラン
セーフティウイングではノマドインシュアランス(Nomad Insurance)、ノマドヘルス(Nomad Health)、そしてリモートヘルス(Remote Health)といった3商品がラインナップされています。
通常の海外滞在であれば「ノマドインシュアランス」一択です。ノマドインシュアランスは、ノマド向けの海外旅行医療保険です。旅行中の事故や怪我に対する医療保険、そして旅行中のロストバゲージや旅行の中断などに対応しています。保険料は4週間あたり56.28ドル〜(約8,400円)です。
参考までに他のプランですが、ノマドヘルス(Nomad Health)は、リモートワーカーとノマドのためのグローバル医療保険です。保障内容は手厚いですが、保険料もその分お高めの125ドル〜(約18,800円)です。居住国を含む世界中の医療ニーズをカバーする本格的な医療保険となっています。
また、リモートヘルス(Remote Health)は会社向けの保険なので、気にしないでOKです。
通常の海外旅行、デジタルノマドであれば保険料と補償内容のバランスに優れたノマドインシュアランス(Nomad Insurance)を選択しましょう。
以下ではノマドインシュアランスの詳しい保険料と補償内容について説明していきます。
保険料と補償内容
ノマド インシュアランス(Nomad Insurance)の保険料は4週間あたり56.28ドル〜(約8,400円)です。加入者の年齢、そしてアメリカへの渡航をするかで金額は変動します。また、アドベンチャースポーツ補償、電子機器の盗難補償オプションがあります。
一般的な日本の旅行保険は、保険料が月々4万円前後です。それに比べると海外ノマド保険は非常に安価なことが分かります。
10-39歳:4週間あたり56.28ドル(約8,400円)
40-49歳:4週間あたり92.40ドル(約13,860円)
50-59歳:4週間あたり145.04ドル(約21,756円)
60-69歳:4週間あたり196.84ドル(約29,526円)
10-39歳:4週間あたり104.44ドル(約15,666円)
40-49歳:4週間あたり171.92ドル(約25,788円)
50-59歳:4週間あたり282.80ドル(約42,420円)
60-69歳:4週間あたり386.12ドル(約57,918円)
アドベンチャースポーツ補償を追加した場合:4週間あたりプラス10ドル(約1,500円)
電子機器の盗難補償を追加した場合:4週間あたりプラス10ドル(約1,500円)
カイト・サーフィン、パラシュート、パラグライダー、スカイダイビング、スキューバ・ダイビングなどのアクティビティに、最高100,000ドルまで補償されます。プロフェッショナルなスポーツ、組織的なスポーツ、報酬を伴うスポーツ、遠征などについては補償外。
ノートパソコン、タブレット、カメラなどの電子機器を、盗難品1点につき最高1000ドル、年間限度額3000ドルまで補償。保険期間28日以上の契約に限る。補償を希望する品物の領収書など、所有者証明が必要。
メディカル補償
保険料が従来の旅行保険と比べて安価な海外ノマド保険ですが、医療補償の限度額は250,000ドル、そして救急車および緊急輸送、より設備の整った病院への緊急搬送なども付帯されており、必要十分でバランスのよい補償内容となっています。また、旅行遅延、受託手荷物紛失、緊急対応、自然災害、個人賠償責任といったトラベル補償も付帯しているので安心できます。
・最高限度額:250,000ドル / 65歳以上は100,000ドル
・予期せぬ疾病または傷害に対する医療上必要な治療(入院または通院):最高限度額まで
・救急車および緊急輸送:対象となる病気やケガで入院した場合、最高限度額まで
・より設備の整った病院への緊急搬送(医療避難):生涯最高10万ドル、または既往症に関連する場合は最高25,000ドル
・緊急歯科治療:痛みが生じてから24時間以内に治療を受ければ、急性の痛みに対して最高1,000ドル
・その他の補償:最高限度額まで
・主な除外事項:リスクの高いスポーツ活動、既往症または怪我、がん治療
・免責金額:0ドル
免責金額について
これまでセーフティウイングでは、自身で支払いする自己負担金額(免責金額)が250ドルでしたが、2024年現在では免責金額の支払いは不要(0ドル)へと変更されました。
免責金額とは、保険会社が保険金を支払う場合、自身で支払いする自己負担金額のことです。保険会社によってはこの免責金額が設定されている場合があるので注意が必要です。セーフティウイングでは免責金額は0ドルのため、保険を使用する場合に自身で金額を負担する必要はありません。
トラベル補償
・本国での不測の事態により帰国が必要となった場合(旅行の中断):最高5,000ドル
・予定外の宿泊:1日100ドル、2日間まで
・受託手荷物の紛失:有効な保険期間につき最高3,000ドル、1個につき最高500ドル、生涯最高6,000ドルまで。
・自然災害による避難のための宿泊先変更:1日100ドル、5日間まで
・現地の政情不安による避難:生涯最高10,000ドルまで
・個人賠償責任:第三者による傷害または財物に対しては生涯最高25,000ドルまで、関連する第三者の財物に対しては最高2,500ドルまで
・死亡した場合のご遺体の手配(埋葬またはご遺体の本国送還):搬送の場合は最高20,000ドル、現地埋葬の場合は最高10,000ドル
・受取人への現金給付(事故死):最高25,000ドル。死亡は、外的かつ暴力的で目に見える手段による身体的傷害が唯一かつ直接の原因でなければならない。
日本の保険会社と比較
海外ノマド保険「セーフティウイング」と、従来の日本の海外旅行保険を比較していきます。例として東京海上日動、損保ジャパンの保険内容と比べてみます。(年齢:30歳、契約期間:1年)
保険会社 | 東京海上日動 | 損保ジャパン |
商品名 | L3 | K21 |
保険料(月々) | 42,530円 | 37,085円 |
傷害死亡 | 5,000万円 | 500万円 |
傷害後遺障害 | 5,000万円 | 500万円 |
治療・救援費用 | 無制限 | 2,000万円 |
疾病死亡 | 1,000万円 | 500万円 |
賠償責任 | 1億円 | 5,000万円 |
携行品損害 | 30万円 | 30万円 |
航空機寄託手荷物 | 3万円 | 10万円 |
航空機遅延 | 付帯あり | 2万円 |
補償内容ですが、例えば東京海上日動の治療・救援費用が無制限、また、傷害死亡では5,000万円、そして賠償責任が最大1億円となっており、補償内容はかなり手厚いと言えます。
セーフティウイングの医療補償最高限度額は250,000ドル、死亡補償は25,000ドル、そして個人賠償責任は25,000ドルとなっています。
両者を比べると、全体的には日本の海外旅行保険の方が補償額は多いです。ただし、セーフティウイングにも受託手荷物の紛失や旅行中断に対する補償などは付帯されており、カバーされる範囲は広いということが分かります。
そして保険料ですが、東京海上日動では月々42,530円、損保ジャパンでは37,085円であるのに対し、セーフティウイングでは56.28ドル(約8,400円)とかなり安価です。
保険料が高額でもいいから補償内容をとにかく手厚くしたいという場合は、日本の保険会社の方が向いています。対して、保険料と補償内容のバランスを重視する場合、セーフティウイングのような海外ノマド保険が向いています。
保険料以外のメリット・デメリットにも注目しましょう。
日本の海外旅行保険ですが、日本出国後は加入できません。さらに保険の延長ができない場合も多いです。対してセーフティウイングでは日本出国後でもオンラインで保険に加入できます。保険の延長も可能です。確実に日程が決まっている場合であればいいのですが、デジタルノマドや長期滞在者には、セーフティウイングのように柔軟性の高い保険の方が向いています。
日本の海外旅行保険のメリットとしては、日本の会社なので申し込み、やり取りが日本語で安心してできるという点です。また、補償内容や特約をカスタマイズできることが多いです。対してセーフティウイングの場合、英語での申し込みになるため難しいと感じる人もいるかもしれません。
セーフティウイングのメリット・デメリット
・旅行開始後でも保険加入ができる
・書類は不要、オンラインで完結できる
・1つの保険で複数国に対応している
・保険料が非常に分かりやすい
・保険料が安い
・ほぼ全ての国で保険が利用できる
・医療だけでなく、旅行遅延、受託手荷物紛失なども補償される
・免責金額が不要
・リスクの高いスポーツ活動、既往症または怪我、がん治療には対応していない(ただしアドベンチャースポーツ補償がオプションとして用意)
セーフティウイングのメリット・デメリットは上記の通りです。海外ノマド保険会社はいくつもありますが、セーフティウイングは保険料と補償内容のバランスに優れています。
また、現在では補償を受ける際の免責金額が0ドルへと変更になったことが大きなメリットです。
セーフティウイングのよくある質問と回答
ここでは「ノマド インシュアランス」のよくある質問と回答についてまとめています。
ノマド インシュアランスは健康保険ですか?
いいえ、ノマドインシュアランスはデジタルノマドのための旅行医療保険です。 あくまでも旅行中の事故や緊急事態をカバーするもので、選択的治療や慢性疾患の継続治療をカバーするものではありません。
ノマド インシュアランスはどの地域をカバーしていますか?
制裁措置のある国や地域を除き、自国以外の世界中どこでも補償の対象となります。SafetyWingは米国、英国、EU、国連の制裁措置に準拠しています。
ノマド インシュアランスでは何がカバーされますか?
ノマドインシュアランスは、予期せぬ病気やケガに備え、病院や医師、処方箋薬にかかる費用を補償する保険です。つまり、病気やケガをした場合、対象となる医療費をカバーします。ノマドインシュアランスは、自国外を旅行される方のための保険です。定期検診や予防医療は対象外です。さらに、現地の情勢不安による避難、予定外の宿泊、受託手荷物の紛失など、緊急の旅行に関する給付金も提供します。
何がカバーされませんか?
ノマドインシュアランスは医療保険ではありません。
免責事項は以下の通りです:
・がん治療
・定期検診
・既往症(保険証券に記載されている特定の補償を除く)
COVID-19はカバーされますか?
医療上必要な治療や検査はカバーされます。抗体検査は医学的に必要ではないため、補償の対象とはなりません。補償開始日以前に罹患しておらず、他の保険の免責事項や制限事項に該当しない限り、他の病気と同様に補償されます。
現在、セーフティウイングで有効な保険契約を結んでいない場合、COVID-19の補償は自動的にプランの一部となります。現在有効な契約を持っている場合、カスタマーサービスまで連絡が必要です。
補償期間は?
解約するまで4週間(28日)ごと、または定期購入のように最長364日間の自動延長が可能です。保険期間が延長される前に、クレジットカード/デビットカードが処理されたことをお知らせするEメールが届きます。364日を過ぎると、新しく保険に加入する必要があります。新しく保険に加入すると免責金額はリセットされます。
母国にいる間の補償はありますか?
補償されます。ただし、その訪問は付随的なものでなければなりません。海外滞在中に発病した病気やケガの治療を目的として帰国することはできないという意味です。90日ごとに、予期せぬ適格な病状に対して、最長30日間(母国が米国の場合は15日間)まで母国での滞在が保障されます。自国での滞在が30日(米国の場合は15日)を超えた場合は、出国するまで補償は無効となります。再び出国すれば保険は再開されます。
バイクの事故はカバーされますか?
バイク、原付、スクーターの運転中に事故が発生した場合、運転する地域の免許を適切に取得しており、ヘルメットなどの適切な安全装置を着用している限り、自身の医療費が補償されます。酩酊状態での運転およびレースは除外されます。いかなる車両の運転についても、個人賠償責任は除外されます。あなたの運転免許証がその地域/州/国で通用するかどうかは、現地当局に確認する必要があります。
まとめ
2024年ベストなノマド保険はセーフティウイングだと思います。保険料は非常に安価ですが、最低限の補償内容はカバーしていて、さらに旅行遅延、受託手荷物紛失、緊急対応、自然災害、個人賠償責任などを補償しており、安心できる旅行保険です。
以下のリンクからセーフティウイングへの申し込みが可能です。
※詳しい保険内容や最新情報は公式サイトにて確認してください。
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